マレーシアの自転車事情

マレーシアには自転車文化は無いと思っていました。ツール・ド・ランカウィというロードレースは行われるみたいだけれど、街なかで自転車を見ることは皆無。。。というのが20数年前の記憶です。

で、今回4年ほど前に再びクアラルンプールに来ても、やはりそうでした。もちろん、全く見ないというわけではなく、たまに走っていることはあります。でもとても珍しいというのが正直なところ。

来てしばらくは街なかを歩くときに自転車屋はないかなと探していた時期もありました。でも全然見つからず。1年ぐらいしてから、住んでいる場所の近くに小さな自転車屋(なかなか味がある看板を出していたが、残念ながら写真が見つからない😢)を発見して、「第1号店発見」と喜んだ覚えがあります。

そんな感じだったのですが、じつは自転車は最近かなり増えて来たように思います。偶然なのかもしれませんが、自分の感覚としては自転車で走っている人を見る機会が、この短い2〜3年の間にも増えて来たという実感があります。自転車屋も同様。


ショッピングモールの中の
自転車屋


いまはこんなピカピカのロードバイク
の店を見かけるようになった

しかも、走っているのはかっこいいロードバイクがほとんど。決して日本で多数派のママチャリや仕事用の自転車ではありません。実用のために自転車に乗っている人はほとんどいないでしょう。前に書いたとおり、マレーシアの道は車中心に作られているので、フラフラと低速で走る自転車は場所によってはとても危険な状況に晒されます。

その点ロードバイクは一定のスピードが出せることと、そもそも走ることに集中しているので、まだマシなんでしょう。

休日にKL周辺の山道を車で走っていると、数台〜10台ぐらいの自転車の集団が一列に並んで道路の左端を走っているのを見かけることがあります。それと、驚いたのは高速道路ですね。高速道路を自転車で走っている集団を見かけたこともあります。どうなってんだ?と思いました。

また、聞いた話だと、KL南方のプトラジャヤでは夜な夜なロードバイクがたくさん集まってきて走り回るそうです。プトラジャヤは比較的新しく作られた行政都市で、道路も広くて良く整備されているし、夜は役所が閉まれば交通量が一気に減るので、自転車で走るのにうってつけのコースになるんでしょうね。


プトラジャヤの道路
この道を真っ直ぐ行ったところが
首相官邸

マニアではないですが私も自転車は好きなほうなので、運動とレクリエーション用にと思って、あるときショップを探し出してマウンテンバイクを買いました。車の少ない住宅地を走って近所に買い物に行くのと、休日には未舗装路を探して走ってみようと言う魂胆です。


マウンテンバイクを買ってしまった
これはレイクガーデンに試運転に
行ったところ
ゆっくり走っている限り誰にも
何も言われなかった


KLのブキット・キアラに本格的な
マウンテンバイクのコースがある
一度覗きにいったがとても
傾斜がきつそう
でも上手そうな人が何人も
山に入って行った
私は初心者だし
こんなとこで骨折するわけにも
いかないので
諦めてその近くにある
公園を走ってました

今はネットで調べてみるとKL周辺にマウンテンバイクで走れる場所がいくつか見つかりますね。初心者向けのフラットなところから、傾斜のきついかなり本格的なところまで。

結局その後すぐ帰国することになったので、ほとんどこの自転車には乗れていませんが、気分転換にふらっと公園などに持ち込んで走り回るのは気持ちのいいものでした。もちろんその場所までは車で運んでいく必要があるので、ぜいたくな気分転換ですけど。


こんな感じに置かなければならない
ことも多く、盗難を考えると
普段使いするのは難しい

こんな風に最近マレーシアでは自転車に乗る人が増えているようです。クアラルンプールでは数年前からKL Car Free Morningと言って、月に2回、日曜日の朝に市内の道路から車を締め出して、自転車やジョギング、ウォーキングをする人などに解放していますが、その時には自転車に乗る人もたくさんいます(ホームページ)。なんと!こないだの日曜は5周年の記念イベントだったようです。しっかり定着しているようですね。

マレーシアもこれだけ発展してきて環境や健康に気を使おうという機運が盛り上がっているから、自転車も流行ってきたんでしょうね。これから自転車文化がしっかり育っていくといいんですが。


ペナンで見たシェア自転車
KLにもけっこうあるようです

流行ってるといえば、有名な政治家もロードバイクに乗ってSNSに写真を投稿しています。このブームはしばらくつづきそうです。


財務大臣のリム・グァンエン氏


ケダ州首相のムクリズ氏
(マハティール首相の息子)

 

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