クアラルンプール駅から国立モスクの前を通り、歩いて10分もかからないところにあるイスラミックアートミュージアム。いろんな機会に5回ぐらい行きました。好みは色々あると思いますが、私にとってはマレーシアで行ったことのある博物館・美術館のなかでは一番のお気に入りです。
直線とするどい直角で構成される建物や展示室はスーパークリーン。清潔を重視するイスラム教を表現しているようです。
玄関
展示室
あとで知って驚きましたが、このミュージアムは私設でマレーシアの実業家サイド・モクタール・アルブカリ氏が設立したアルブカリ・ファウンデーションが運営しているそうです。
世界のイスラム美術に関する展示の中には、イスラム教徒でないと行くことができないメッカのカーバ神殿にかけてあった黒い布とか、なかなか珍しいものも置いてあります。
でもいちばん男心をくすぐるのは、世界各地のモスクの模型が展示されているフロア。カーバ神殿を取り囲む壮大なモスクの精密な模型や、地球上のものとは思えない造形のマリのモスクとか、写真でしか見たことがない有名なモスクの模型がずらっと並んでいます。
これはたぶんイスタンブールの「ブルーモスク」
唯一行ったことがある中国のお寺のような建物のモスクは写真しかなかった。残念。
ほかにもミュージアムの建物そのものにもイスラム文化を反映した美しい装飾が施されています。
ドームの装飾
そしていつも立ち寄るのがミュージアムのショップ。
イスラム美術に関するもの、タイルのレプリカや陶器、装飾品、布などのほか、書籍もセレクトされたものが並んでいます。イスラム教やイスラム美術に関する本の他にも、マレーシアの美術に関する分厚い本など、一般の書店ではなかなか手に入りそうにないものも並んでいます。ちなみにミュージアムの受付で「ショップだけ見に行く」と言ったら、入館料なしで入ることができました。
もう一つ。中にレストランがありますが、パキスタン人の知人いわく「ここのダール(南アジアの豆料理)は本場に負けない絶品だ」と言ってました。私は試したことはありませんが。