阪大と北大によるアナログAIに向けた研究を見つけた

以前、アナログAIを研究しているところがないか探してみた、ということを書いた(→アナログAIの会社を見つけた)。その時はわずかにフロリダの会社が見つかったと書いたのだが、ありました。それも日本で。

数日前(2023年7月初旬)、大阪大学やJST(科学技術振興機構)がリリースした記事を発見(「導電性ポリマー立体配線で脳型コンピュータの実現へ一歩」で検索)。

もちろん内容の具体的なことは理解できないものの、イメージしていたのはこういうやつだ。人工知能というものになるのはまだまだ先だが、その基礎技術としての取っ掛かりが見えたということだと思う。

今年はChatGPTが有名になったが、これが中央集権的なシステムであることによる懸念、例えば情報の漏洩や著作権の問題などが議論されている。

しかし、将来、低電力で稼働するアナログ型のAIをもし多数分散配置することができれば、つまりマンツーマン的に配置できればだが、このような問題も回避できる。また、AIの運用で必ず重要な課題になる価値観の多様性の確保にも繋がる。

さらには、ChatGPTの登場とともに、AIが将来核兵器にも匹敵する人類の脅威になるかもしれないと議論されているが、この脅威に対しても、分散配置のAIが中央集権的、独断的なAIを抑え込むことによって、安全を保証する仕組みを作れるのではないかと思う。

今年はChatGPTの広がりに加え、今回のニュースや、軽水素ーホウ素の核融合反応が確認されるなど、将来に向けた重要な科学技術の進展が発表され、期待を抱かせる。SFがSFでなくなる日が近づいているようだ。そのSFが終末の日を描くものでなければいいのだが。

 

アダムの選択(亜東 林)

 

手のひらの中の彼女(亜東 林)

 

シライン(亜東 林):改訂版

 

LIARS IN SPACE (Rin Ato):シライン英訳版

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