ドライワンタンミーが好き

ドライワンタンミーとは細い麺にオイスターソース系のタレを絡め、トッピングとしてチャーシューを置いた食べ物。ワンタンはワンタンスープとして別に出てきます。


ドライワンタンミー
(屋台ならWantan Meeとアルファベットか、雲呑麺と漢字で書いてある)

ドライというからにはドライではないのがあって、ラーメンみたいにあったかいスープ(鶏?)にこの細い麺とワンタンが一緒に入った、スープワンタンミーというのもあります。

ドライワンタンミーはもはや麺(ミー)とワンタンが分離しているので、ワンタンミーというのはおかしいと思いますが、きっとスープワンタンミーを作ってた人が、同じ材料で麺を外に取り出した新メニューを作ったら人気がでたので、そのままメニューとして今のスタイルが定着した、、、と私は信じています。真実は知りません。

90年代にKLにいた時は仕事場の近くに中華のローカルレストランがありました。一つの場所にたくさんの種類の屋台が入っていて、この場所を貸している大家は飲み物のみを提供するという、マレーシアによくあるやつです。


こんな感じのローカルレストラン
(考えてみると、大家が場所と基本サービス(飲み物)を提供して、そこに店子として入った屋台が独自に営業するというのは、前に書いたマレーシアの病院のシステムと同じですね)

毎日そのレストランに昼食を食べに行きましたが、最初はいろんな料理を試したものの結局落ち着いたのはドライワンタンミーでした。週に5日とはいきませんが2〜3日は食べていたような気がします。

それほど気に入ってしまったので、その生活を続けてから日本に帰国したら、その後2年間ぐらい夢に出てくるようになりました。マレーシアが懐かしい、暖かいところに行きたい、と思ったときにはこのドライワンタンミーかナシレマがよく夢にでてきたものです。

なので、今回3年前に再びKLに来た時にはドライワンタンミーを探しました。もともと食べ物にはさほどこだわりはないほうなので、わざわざ遠くへ出かけていったりはしませんが、近場でおいしい店はないかと職場の周りを探しました。

一つ見つけたのが、近くのショッピングセンターのフードコートにあった店。


職場近くのフードコートのドライワンタンミー
(サイドについているのはワンタンスープではなく、ミニ・ヨントーフ。頼めばワンタンスープの代わりに作ってくれた)

でもここはマレー系の人もよく来るフードコートなので、上に乗っているのはポークではなく(イスラム教徒は食べてはいけない)、チキンのバーベキューでした。

まあ、それなりにおいしいのですがどこか違う。20年前に食べたあの味とは違うなあと思いながらも、結局この店にも通いつめて最後はまた週2〜3回食べることになりましたけどね。

それから、どこかで昼食を食べる時にはドライワンタンミーを探してみましたが、どうもしっくり来るものは見つかりませんでした。20年前の記憶はきっと美化されているし、そもそもこういう食べ物は完璧に美味しいとすぐ飽きてしまうし、どこかちょっと足りないぐらいで「次はもっと美味しいかもしれない」と理想を追い求めるのがいいのかもしれません。

そう思っていましたが、先日珍しく遠出(といっても車で30分ぐらい)をしてドライワンタンミーが美味しいという店に行って来ました。このHPのバナーを置いてもらっているマレーシア情報サイト(GoMalaysia)の記事に載っていた店です(これ)。


Chan Meng Kee(陳明記)


トッピングはクリスピーポークなんとかという塩味のポーク
(これはSサイズ。ちなみに、冒頭の写真もChan Meng Kee。
あちらはバーベキュー味のポーク。
このバーベキューが完璧な味だったが、ちょっと強すぎて麺を味わうのを忘れてしまいそう。初めてならクリスピーポークの方がいいかもしれない。)

ここは美味しかった!

麺もポークもワンタンもスープもどれもしっかり美味しかったです。さすがローカルに人気の店。店内はほとんど中華系の人で昼時に行くと行列ができていました。人気の店なのでちょっと遠くに住んでいる人も休日には家族連れで車できているんでしょうね。

観光地とは離れた場所なのでツーリストが足を延ばすのはなかなか大変ですが、今やLRT(電車)で行けるみたいですね。マレーシアでもよく使われているWazeというカーナビアプリでも店名で検索できました。

というわけでなかなか美味しかったのですが、20年前に食べたのはこんなにしっかりしたものでもなかった気がして、そのあとも近くで美味しい店がないか探してしまいました。


翌日に別の店でも食べてしまった、左端はコピ・オー・コソン

 

アダムの選択(亜東 林)

 

手のひらの中の彼女(亜東 林)

 

シライン(亜東 林)

 

LIARS IN SPACE (Rin Ato):シライン英訳版

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ナショナル・テキスタイル・ミュージアム

国立織物博物館です。先日初めて行ってきました。なぜか入場料無料のミュージアムです。

場所はムルデカ広場のすぐ近く。旧連邦事務局ビル(Sultan Abdul Samad Building)から一つ道を隔てた隣り。よく似たデザインの美しい建物です。


National Textile Museum


入り口

受付で名前を書いてすぐに入場。中は全体的に薄暗い照明。展示はなかなかしっかりつくってある印象です。



入ってすぐにバティックの製作プロセスの説明展示

多民族国家のマレーシアらしくマレー系、中華系、インド系をはじめ、ボルネオ島のサバ州やサラワク州などの少数民族の特徴的な織物なども展示されています。


ケダのバティック



解説はマレー語と英語を併記


サラワクのイバン族

展示はバティックのほか、ソンケットなど他の織物やビーズ刺繍などのハンディクラフトもありました。


ソンケット


刺繍


ビーズサンダル

解説は各々のテーマごとにマレー語と英語を併記したパネルが置かれていました。



解説パネル

1階と2階があり、1階は技術や織物の発展の歴史についての展示、2階は各民族の文化的な側面などをテーマごとに展示、といった感じでした。

全体に照明がやや暗く、展示もガラスケースに入ったものが多かったので見にくいものもありましたがそれなりに力の入った展示でした。写真撮影OKです。

ギフトショップとカフェテリアがいま閉店しているのが残念でしたが、KL観光の中心地の一つである独立広場のすぐ隣りですし、何よりも無料なのでふらっと入ってみても良いと思います。

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いちばんよく使ったマレー語

合計5年以上マレーシアに住んだけれどもマレー語はさっぱりできません。日常生活のほぼ全てが英語で済んでしまい、必要に迫られないのでほとんど頭に残らないんです。とくにクアラルンプールのような都会にいる場合は。

そんな中で数少ないながら知っているマレー語(というかマレー語の単語)で、いちばんよく使って、しかも役に立ったのが「テー・オー・アイス・コソン」です。テリマカシ(=ありがとう)という言葉より断然多く使いました。

在住者はよく知っている言葉だと思いますが、外で食事をする時に砂糖もミルクも入っていない冷たいお茶を頼む時の呼び名です。

ローカルのレストランに入ると、料理の注文とともに飲み物の注文も必要になります。「ティー・プリーズ」とかテキトーに言ってしまうと、こってりミルク(練乳だったりする)が入った甘いあまいあま〜いお茶が出て来ます。

ご飯食べながらこういう甘いのを飲む感覚は私には断じてわからないので、日本なら冷たいウーロン茶をお願いするようなつもりで使うのがこの「テー・オー・アイス・コソン」です。


テー・オー・アイス・コソン
これは中華系の店だったので、ウーロン茶みたいな味のが出て来た。
マレー系の店だと紅茶系の味のが出て来る。
インド系でもきっと同じじゃないかな。
でも、どんなお茶を使っているのかは私は気にしたことはない。
甘くないことがとにかく重要なので。
ちなみに、日本食屋で冷たいグリーンティー(たぶん抹茶の粉を使ったやつ)を
出してくれる店がある。もちろん甘くない。これがけっこうおいしい。

テー(teh):お茶

オー(O):ミルク無しの意味

アイス(ais):氷入り

コソン(kosong):砂糖なしの意味(kosongは、空っぽとかゼロの意味)

日本語のカタカナ発音ではっきりくっきりと言えば、ほぼ間違いなく通じます。私の経験ではこれを英語で言おうとするとけっこう混乱してしまうので、覚えておいて損のないマレー語の筆頭(笑)だと思います。

 

もちろん多少の応用も効きます。

マレーシアでは単にお茶といった場合、ミルクが入って、あったかくて、甘くしたもの、を出すのが標準のようです。つまり、単に「テー」といえば自動的にこの標準のものが出てきます。

「テー・オー・アイス・コソン」はこの標準形に真っ向から異を唱えるものです。好みのものを注文する場合は、ここから単語を取り去ったり入れ替えたりするといいでしょう。

例えば、「アイス」という単語を取り去って「テー・オー・コソン」と言うと、ミルクも砂糖も入っていない、ホットのお茶がでてくるはずです。

店員が『このクソ暑いのに本当に熱いお茶でいいのかぁ?あとで文句言って注文取り消したりしないだろうな。。。』と疑念を持った時は「パナス(panas)?」というように聞いてきたりすることも。パナスは「熱い/暑い=hot」のような意味なので、あったかいのでよければ「イエス、テー・オー・コソン・パナス」とでも言っとけばお互い安心できるでしょう。

テーをコピ(kopi)に変えればコーヒーになります。ただし、コピといった場合はローカルの少しどろっとしたコーヒーです。ホットのブラックコーヒーが飲みたければ「コピ・オー・コソン」です。「コピ・コソン」だとホットの甘くないミルク入りコーヒーが出るはず。

ちなみに日本の喫茶店で飲むようなコーヒーは、洋風の店や空港のような外国人が多く来る店でないと見つかりませんが、この場合はカフェ・アメリカーノとメニューに書いてあるケースが多いです。

こういう店では砂糖とミルクは別に置いてあるのが普通なので、いきなり甘いのが出て来るということはまず無いと思います。

ローカルの店や高速道路のサービスエリアなどでは、コピに最初からミルクや練乳を入れてつくり置きしてある場合もあり、コーヒーはブラックでないとダメという私のような人は困ってしまいます。そういうときの最後の手段がネスカフェ。

「コピ・オー・コソンは無い」と言われた時、「ネスカフェ・オー・コソンはある?」と聞いてみます。

でも、インスタントコーヒーとクリームと砂糖を最初から混ぜてある「3 in 1」のネスカフェしかない場合はアウトです。ホテルの部屋に置いてあるコーヒーはだいたいこれです。

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